えみあに

アニメと趣味に、つつまれて

千反田えるが「かわいい」理由について本気出して考えてみた

テレビアニメ『氷菓』を見るたびに思う。
「何故、千反田えるはあんなに可愛いのか」

千反田えるとは?

千反田 える(ちたんだ える)

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©米澤穂信・角川書店/神山高校古典部OB会

テレビアニメ『氷菓』のヒロイン、プリンセス。
豪農、千反田家の一人娘である。

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(千反田邸)

物語の舞台となる神山高校の女子生徒。
「わたし、気になります!」のセリフで、視聴者の心をわしづかみにし、ファンからは親しみを込めて「えるたそ~」と呼ばれる。

「〇〇たそ」は「たん→タン→タソ→たそ」の変化から。アニメ内では「チタンダエル」とも呼ばれる。理由は、「まるで天使のような可愛さ」だから。※嘘です。詳しくはアニメ第6話参照。

※ちなみに、聖書に出てくる天使は全て男である(私の読んだ限り)

中の人は佐藤聡美
・身長160cm。
・古典部部長。
・成績は学年トップクラス。
・誰に対しても「敬語」
・黒髪ロングに、紫の瞳。
・嗅覚・聴覚などの五感は犬なみ。
・人懐っこい。

アニメ内では、序盤、中盤、終盤、隙のない可愛さをみせる。

「可愛さ」の理由が知りたい

かわいい(可愛い)とは、愛らしい、愛すべきもの、そういった趣のあるものに心をひかれ、大切にしたい様を表す言葉である。(中略)男性の用いる「かわいい」と女性の用いる「かわいい」の間には越えられない溝がある、というのもよく言われる話。

かわいいとは (カワイイとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

1.外見

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目の大きさ、顔のパーツの位置など、キャラクター・デザインの完成度。専門的な知識は持ち合わせていないので、詳細は割愛する。

正義の黒髪ロング

黒髪ロングヘアーは「清楚」の代名詞。
他の作品を見てもわかるように・・

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(秋山澪/けいおん!)

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(黒沼爽子/君に届け)

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(天草シノ/生徒会役員共)

中には例外もある。

現実の黒髪ロングはともかく、二次元の世界において「黒髪ロング」の持つイメージは大きい。

可愛さ + 黒髪ロング

この組み合わせに、「農家の娘」「丁寧語」など、古き良き「日本人女性」のイメージも重なって、深みが生まれる。内面と外見の一致が、うわべだけじゃないかわいさの理由かもしれない。

2.表情

古き良き日本の女性というと、「和風美人≒平安美人≒ポーカーフェイス」というイメージになりがちだ。

アニメで見た「千反田える」の記憶も、時とともに「清楚で無表情」というイメージに変換されかねない。でも、よく思い出してほしい。アニメ内での彼女は非常に表情豊かであった。横に折木奉太郎がいるせいで、余計にそう見えるのかもしれない。

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一般的に「感情表現豊か」と言うと、いわゆる「おてんばドジっ子キャラ」。つまり、子供っぽいキャラクターをイメージする。

一方、千反田えるは、「和風美人」「お嬢様」。このギャップで、「かわいさ」を感じてしまうともいえる。

3.しぐさ

恐ろしいくらいに可愛い、しぐさ。声とのギャップも関係している。声を担当する佐藤聡美さん。今回の千反田える役に関しては、いわゆる「萌え系の声」ではない。清楚さを感じるすばらしい声。

ここでもやはり、「声」と「時折見せる子供っぽいしぐさ」のギャップが、にくい。そしてかわいい。京アニは、何か法則を知ってしまったに違いない。

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仕草単体で見ると、あざとく感じてしまうかもしれない。しかし、声と動き、アニメの流れでみると、うまく調和して「あざとさ」が溶けてしまう。

4.距離感

とにかくパーソナル・スペースが狭い。「あざとい」と思われるか思われないか・・ギリギリのラインだと私は信じたい。主人公目線で見てみよう。ふと見ると、そこには・・

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一般的な男子高校生なら、平常心ではいられない。視力は良いはずなのに、何故こんなにも近いのか。

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キスやハグの描写は慣れすぎた感もあるが、こういったシーンは妙にドキドキする。心の臓がドキドキしたあなたは、もうすでに千反田えるの可愛さにやられている。

見せ方の1つ1つが上手い。さすがの京アニである。

5.言葉遣い

「敬語の魔力」はすごい。
メイドに萌える理由も、一つは言葉遣いに間違いない。”萌える”は、視覚的理由だけではない。女子高生、しかも同級生が敬語。なのに違和感なし。千反田えるの可愛さを形づくる、重要な要素である。

「もしもし。ち・・千反田です。
あの、すいません・・もしかしてお休みでしたか?
できれば今日、お会いしたいんですけど
折木さんに折り入って、お話したいことがあるんです。」

はい、会います、すぐにでも。

千反田えるの言い回しには、どことなく漂う品がある。

お呼び立てして、すみません。

どこの女子高生が、こんな言葉を使うだろうか。アニメの場合、言葉遣いでそのキャラクターがわかると言っても、過言ではない。

「萌え」ではない、千反田えるの「かわいさ」がここにもある。

6.女子力

豪農千反田家で育ったことで、自然に身についたであろう「女子力」の高さ。アニメでは、彼女の女子力が嫌味なく描かれている。

第十四話「ワイルド・ファイア」での見事な桂剥き。

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このシーンは「大根」だから良いのだ。「リンゴの皮むき」だと何かが違う。

家庭的とはこういうこと。しかも、桂剥きという普通の主婦でも中々やらない技。技術は板前の領域。

こんなすごい技を見せられた直後に「ご飯を炊くのを忘れかける」というドジっ子要素。そして、お米は「拝み洗い」。そう、「可愛い」は「か弱い」ことでは無いのだ。

あまり掘り下げると変態っぽくなるので、ここでやめよう(すでに手遅れ?)。

料理だけが女子力ではない。
「気づかい」も魅力の一つ。
第四話「栄光ある古典部の昔日」では、お腹をすかした里志を見て、「おにぎりでよければ作りますよ。皆さんもどうですか」の一言。

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とても自然な振る舞い。「いつもやっている感じ」がにじみ出ている。

付け焼刃でない女子力が、ここにある。

また、周りの人に何か起こると、すぐ心配になる。アニメではよくある設定だが、「設定」などという汚い考え方を忘れてしまうくらい、「何とかしたい!」という優しい気持ちが、画面を通して伝わる。


「何とかしたい!」という気持ちが全く伝わってこない折木も、結局は千反田えるに協力することになる。

周りを気づかう自然な優しさ、女子力の枠を超えた人間としての魅力も、性別を問わず彼女が愛される理由の一つだろう。

7.佐藤聡美

結論を言いたい。

なんだかんだ言って、千反田えるの可愛さの半分以上は佐藤聡美さんの声だ。

「半分以上」は・・言い過ぎかもしれない。
いろいろと意見はあると思うが、私の言いたいことは

「佐藤聡美さんで、よかった」

ということ。
得てして、全ての人気アニメキャラに言えることかもしれないが、「千反田える」の声は「佐藤聡美さん」でよかった。

声の魅力を文字で表すのは難しい。それでもあえて説明するなら、「腹から出さない声」。佐藤聡美さんが過去に担当したキャラクターに「田井中律」がいる。

同じく京都アニメーション製作の、テレビアニメ『けいおん!』。ドラム担当の、おでこちゃんだ。以下、りっちゃんと呼ぶ。

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りっちゃんと千反田えるの声優が同じ人だと知って、驚いた人も少なくない。まるで、声の出し方が違う。

もちろん、元気な「りっちゃん」の声も好きだ。
しかし、優しく息を吐くような千反田えるの声は、唯一無二だと私は感じる。

耳元でささやかれている感覚、心地よい声。まさに、千反田えるのパーソナルスペース、距離感が感じられる。

当然のように、氷菓ラジオ「古典部の屈託」のリスナーにもなった。

以上が、私の考える「千反田えるが、かわいい理由」である。異論はあってしかるべき。だが議論をするつもりはない。

千反田えるはかわいい。
それでいいのだ。